スーパーアスラーダ01 MAKING COLOR

ヴァリアブルアクション Hi-SPEC 新世紀GPXサイバーフォーミュラスーパーアスラーダ01調色について

ガイアノーツが協力したメガハウス「VA Hi-SPEC スーパーアスラーダ01」。

ハイディテールのアレンジがされたスーパーアスラーダ01にセル画を再現したサイバーフォーミュラカラーが「色」で製品開発に参加することで究極を目指しました。メガハウス公式ページ

アニメ「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」のセル画指定色では基本的にベース色、影色の2色で設定されています。

ガイアノーツが塗料化しているサイバーフォーミュラカラー等はベースの色を忠実に再現しています。買ってきてそのまま塗装した場合に明るいと思われてしまうことがあるかもしれません。それはベース色のみを塗装した状態だからです。

アニメを見る際にはベース色、影色が同時に目に飛び込んでくるためにベース色よりも濃く見えているのです。

ブルー調色工程

スーパーアスラーダ01のベース色となる「AT-06 ブルー」です。
1 を濁らせること無く青を強く出すためにガイアカラー通常色で調色用でもある「033 純色シアン」を少しずつ加え、 1 から明らかに色味が変わったのを確認できたところの色味となります。＊通常、塗料は白や黒、赤青黄等の顔料等から調色されているため、塗料同士を混ぜ合わせると調色に使われたそれぞれの顔料などが干渉してしまい、濁ってしまう事があります。「純色シリーズ」はガイアカラー等の大元となっている塗料ですので、調色に使うと濁ること無く、色味のみを加えることができます。
上記と同じ調色方法で、 2 から調色をしています。
スーパーアスラーダ01の影色となるブルーです。

当初 1 に 4 や黒を加えるなどして調色しておりましたが、 4 に入っている白や黒の影響が出てしまい濁った色味となってしまうため、それであればと白に対して「033 純色シアン」を加えて色味を作っていく実験をしたものです。
1' に赤みが足りないと思い、単一の顔料からなり、赤みを持った「GP-05 ウルトラマリンブルー」を加えてみました。ただし、 1' 2' 共に、 1 を使っていないので当然却下となりますが、調色に関してのヒントを得ることができました。
3 ができあがった後に実は通常カラー「004 ウルトラブルー」が近いのでは無いかと思いサンプルを用意してみました。（かなり近いですね。）

今回の各色はサイバーフォーミュラカラーを元に影色の補正を行いました。単純に影色として設定されている色や黒を足して見た所、鮮やかさが失われて行き、イメージからは離れてしまいました。

そこで、一から塗料を作り上げる覚悟で、色味を作り上げる基礎工程に戻り、各色幾つものサンプルカラー、パターンを用意しました。

その中から1/18という大スケールであることを考慮し、鮮やかさと深み、重厚感を併せ持つ 3 番の色を選択しました。

シャーシ色に関しても同様に指定色から影色を念頭に置き、先ずはシャーシ色を調色した上で同じ色味に見えるようなメタリックとして質感の違いを表現しました。

ヴァリアブルアクション Hi-SPEC 新世紀GPXサイバーフォーミュラ スーパーアスラーダ01調色について

ブルー調色工程

カラー比較

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